ふむふむ…節句豆知識 vol.14

「流し雛って?」

流し雛(ながしびな)は 雛祭りのもとになったといわれる行事です。「雛流し」ともいわれ、祓い人形と同様に身のけがれを水に流して清める意味の民俗行事として、現在も全国各地で行われています。

その起源は『源氏物語』の須磨の巻に出てくるほどに歴史は古く、光源氏がお祓いをした人形(形代)を船に乗せ、須磨の海に流したという著述があるほどです。

すっかり様変わりした現代のひな祭りですが、いまでも昔ながらにひな流しを行う地域もあります。「流しびなの里」として知らされる鳥取市用瀬町(もちがせちょう)が代表的です。