ふむふむ…節句豆知識vol.10

無患子(むくろじ)

羽子板の追羽根に使われている黒い実は、無患子(ムクロジ)という高さ15メートル程に成長する落葉樹の種です。無患子は「子が患うことがない」と書き、縁起が良いとしてお正月に子供の無病息災を願い、この硬い種を追羽根にして、羽子板で羽根つきをする習慣が生まれました。
また、羽子板の羽根をトンボに見立てて、子供の病気の原因となる蚊をトンボが食べてくれるようにという願いを込めて羽根つきを楽しみました。また、羽根を恐れて子供が蚊にさされないようにという女の子のお守りともいえるものです。